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CD「安藤政輝宮城道雄を弾く６　童曲集１」　VZCG-811

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発売にあたって　　　　　　　安藤政輝

宮城道雄の全作品のうち、子どものための曲（童曲）は約100曲に及び、そのほとんどは葛原しげるによって作詞されました。
　童曲の第一作は《春の雨》で、大正６年に作曲されました。当時は、ラジオ・レコード・演奏会等を通じてかなりの広まりを見せたと思われますが、現今では一般的に童曲の存在すら認知されておりません。今回、このＣＤとともに『宮城道雄童曲集』３巻を発刊し、「童曲」を後世に伝えたいと思います。
　このＣＤでは、「大人が伴奏して子どもが歌う」中から、箏の調絃が黄鐘（Ａ）を基準音とする10曲、盤渉（Ｈ）を基準音とする９曲、壱越（Ｄ）を基準音とする４曲、計23曲を収めました。
また、伴奏の箏の手は、大人用に（というより宮城道雄用に）非常に細かく早い曲もあるので、気軽に歌っていただくように「カラオケ」も全曲添えました。
　箏の世界だけでなく広く演奏されることを願って、同時出版の楽譜には右開きには箏の絃名譜を、左開きには五線譜を載せました。ピアノ等の伴奏でも歌っていただけるのではないかと思います。